2006XmasカップAブロック決勝リポート
リポーター・須藤浩
今年度から新たに始まったXmasカップ。
この大会は、各回半荘2回戦で、同卓上位2名勝ち上がりのトーナメント方式で行われます。

Xmasカップは、16名を1ブロックにしてのトーナメント戦で、
最初は16名4卓で、各卓2名ずつの計8名勝ち上がり。
次にその8名2卓で、各卓2名ずつの計4名勝ち上がり。
そして、勝ち上がった4名で決勝戦を行い優勝者を決定します。

そして優勝者は、同じくトーナメント形式で行われるタイトル戦「BIG1カップ」のトーナメント出場権がもらえるというもの。

今回は3ブロックに分かれて行われました。
3人で各ブロックの観戦記を担当することになったのですが、どの卓を見ても決勝に進んだ選手は、競技会で常に上位を占める方々ばかり。
やはり条件などを把握しながら打つトーナメント方式というのは、慣れていないとなかなか難しいものですしね。

今回のXmasカップでは、開始前に条件の出し方のコツ(条件を把握しやすい表の作り方)をお教えして、トーナメント慣れしていない方に、ちょっとでもトーナメントの考え方を知っていただこうという工夫も致しました。
そして、1回戦終了時に、実際にみなさんに条件表を作ってもらったのです。

今後もXmasカップと同様のトーナメントの大会を、年に複数回開催していく予定ですので、ぜひトーナメントに慣れてBIG1を目指しましょう。
慣れると色々な駆け引きが出てきて、本当に面白いんですよ。

さて、どの卓を見ても面白そうな決勝戦ですが、私が担当することになったのはA卓の決勝戦。
メンツは起親から順に、古川正和さん、穴澤晃一さん、田中靖久さん、鈴木美喜子さん。やはりみなさん、競技会の常連の方々。
どんな戦いを見せてくれるのでしょうか。


1回戦の東1局その1。
まずは親の古川さんから先制リーチ。
これを、田中さんが、

左から古川さん・穴澤さん・鈴木さん・田中さん
  ドラ

のテンパイから追っかけリーチで、をツモアガリ1300・2600の先制点を挙げる。

しかしこの後、穴澤さんが5800点(タンピンイーペーコー)を田中さんから。
鈴木さんが、1000・2000(タンヤオ・ドラ2)。
古川さんが、5200点(タンヤオ三色)を鈴木さんから。
と、お互いキッチリと手をつくり、一歩も引かない熱戦を見せる。

そして、南1局その1。
穴澤さんが一歩リードしている状態から、微差のラス目の田中さんが5巡目にドラ単騎のリーチ。
しっかりとツモアガって、大きな2000・3900。
これをきっかけに、5200、5800とアガって、田中さんが一気にトップ目に立った。

そして、迎えた南3局その2。
ちょっと離された3着目の古川さんが、次の手で11巡目にリーチ。

  ドラ

この後、田中さんを追う穴澤さんにも、メンチンのテンパイが入る。

  ドラ

しかし、穴澤さんの次のツモは、古川さんの高目の
万事休す! と思いきや、打として三暗刻の単騎に待ち替える。

このチンイツをアガれば大きいが、まだオーラスもあるし、たとえこの半荘が2着でも十分優勝の可能性は残る。
しかし、このリーチに放銃して3着に落ちてしまうと優勝の条件は厳しくなってしまうという好判断であった。
結果古川さんが、をツモって1300・2600。
オーラスも古川さんにリーチが入るが、1人テンパイで流局。

1回戦終了時
田中 +23.0
穴澤 + 9.1
古川 ▲ 4.4
鈴木 ▲28.7
(供託 1.0)

となった。

2回戦(起親から、穴澤・古川・田中・鈴木)
1回戦トップの田中さんを抑え込みながら、ポイントを稼ぎたい3者。

しかし、東3局その1。
3人にとっては苦しい、田中さんの4000オールが炸裂する。

  ツモ  ドラ

そして、そのアガリに何よりもショックを受けたのは穴澤さん。
実はこっそりと国士無双の待ちのテンパイを入れていたのだ。

このアガリで、1回戦もトップだった田中さんがぐっと有利になる。

この後、田中さんを追ったのは古川さんだった。
まず、東3局その3はリーチで、

  ロン  ドラ

の5200点を出アガリ。

流局を挟んで、東4局その2では、じっくりと待ち牌を選択してリーチ。

  ドラ

このは状況からして、かなり良さそうな待ち。
目論見通り、しっかりとツモアガって2000・4000。お見事。
これで古川さんが田中さんを捲くって、この半荘のトップ目に立った。

しかし、依然田中さんは2着目。
1回戦の成績が、田中さんトップ古川さん3着なので、トータルでまだ届かない。

こうして向かえた南4局その1。
穴澤さんの優勝条件は、倍マンツモ。
古川さんの優勝条件は、田中さんからの6400点直撃かハネ満ツモ。
田中さんは、アガれば優勝。
鈴木さんはラス目ではあるが親なので、連荘を続けることで可能性が出てくる。

9巡目、田中さんの手牌。

  ツモ  ドラ

ここから、クイタンも見ての打
次巡ツモで、打とリャンカンに受ける。

  ドラ

さらに、その次巡、上家の古川さんが打
少考後、このをチーして、打でタンヤオテンパイに取る。

このとき古川さんは、こんなイーシャンテンだった。

  ドラ

高目がくればタンピン三色。リーチツモでキッチリハネ満である。

しかし次巡、田中さんに流れてツモ切られたのは、4枚目の二であった。
かくして、田中さんの1人テンパイで終了で、激戦の幕を閉じた。

田中さん、優勝おめでとうございます。
BIG1カップでの活躍も期待しています。
そして、みなさまお疲れさまでした。実に見ごたえのある戦いでした。


優勝者の田中靖久さんと柏原プロ