| 2006年度ツアー第5戦・μカップイン長崎観戦記 | ||||||||||||||||
| 麻将連合ツアー選手 下出和洋 | ||||||||||||||||
| 準決勝B卓(ポイントは4回戦までのトータル。以下敬称略) 起家から、
開局早々、福岡より初参加の服部が、強引なリーチをツモアガリ。 力強い2000・3900だ。 しかし東4局、序盤に服部が3シャンテンからドラ切り。それを親の藤原がポン。結局、終盤に藤原が3900オールのツモ。 心機一転、九州(福岡)に引っ越してきたばかりの藤原。意外にも、2度目の優勝を果たした1999年度のイン神田以来、決勝戦に進出していない。今世紀初めての決勝進出はもちろん、「引っ越し祝い」として3度目の優勝もゲットしたいところだ。 一方、九州移住の先輩でもある地野は防戦一方。地元の応援も虚しく、最後の親が終わり、一層苦しくなった。 南2局、親の服部のリーチを受けて、大原の手牌はこうなった。 しかし、その その後も並びは変わらず、藤原、服部、地野、大原の着順となった。 B卓の結果(カッコ内のポイントは準決勝までのトータル) 地野▲12.3(25.1)、服部12.9(93.4)、大原▲23.4(▲4.8)、藤原22.8(71.6) 服部は決勝進出。卓内2位の藤原もポイントから見て確定……、と言いたいところだが、実はA卓の試合展開が凄まじいことになっていたのだ。 準決勝A卓 起家から、
認定プロで唯一準決勝に進出した、現在トータル7位の山本、三上や平岡のポイントを削った上でトップが最低条件だ。 しかし、その思いとはうらはらに、東1局に6400(牌譜1※)、東2局は8000と、立て続けにパンチを浴びてしまう。浴びせたのは地元長崎の若武者、鶴である。 特に東1局は見事の一言に尽きる。 この平凡な配牌を、丁寧な手牌進行、それに呼応したようなツモで、12巡目にテンパイを果たす。 一方の山本は、なりふり構わずテンパイに向かうが……。 16巡目の しかし黙っていないのが、前回のイン仙台決勝で惜敗した三上と、2002年度のイン東風荘以来の決勝進出を狙う、ツアー戦2勝の平岡である。 東3局は平岡の2000・4000。 東4局は三上が6巡目リーチ。リーチの時点で山に6枚いたのだが、三上に訪れたツモは高目の方。2000・3900だ。 南2局(牌譜2※)、親の三上が7700をアガり、頭1つ抜け出す。 打ったのはまたしても山本。 メンホンイーシャンテンの余り牌がどちらも三上のロン牌。最終形が実にせつない……。 南2局その2、鶴がトップ目の三上から2600直撃。南3局を迎えた時点で、3者のスコアは次の通り。 三上12.1 鶴10.7 平岡3.8 それぞれの決勝進出条件の目安は次の通り。 三上 余程沈んだ3着にならない限り、まず大丈夫 鶴 平岡と2着順プラス7.9差(1着順なら15.9差)をつける必要がある 平岡 2着以上ならまず問題ないが、3着の場合は、鶴との着順と点差が焦点となる そんな3者の思惑が絡んだ南3局(牌譜3※)。 2巡目、鶴が切った 早いイーシャンテン、上家が大振りに行かざるを得ない山本、という理由からの仕掛けなのだろう。 しかし、長引くと不安な手牌、自分が放銃しない限りは決勝進出が確実、ということからポンしない打ち手もいるだろう。 攻撃主体の三上らしいとも言えるが、少し焦り気味と見る人もいるかもしれない。 9巡目、平岡が打 それを三上がポン。とりあえず 10巡目、三上がツモ しかし、本手が入っていたのは親の鶴。11巡目に三上がツモ切った 次巡、ドラの その後、三上は そして終盤、アガリ牌が鶴の手元に訪れた。決勝の椅子を引き寄せる3900オールだ。 南4局、平岡の1人テンパイで粘ろうとするが、その2で鶴が必死の300・500をアガり、自ら決勝進出を決めた。 A卓の結果(カッコ内のポイントは準決勝までのトータル) 山本▲43.8(▲6.6) 三上10.9(97.6) 鶴34.5(80.6) 平岡▲1.6(68.4) 決勝進出者は、三上、服部、鶴、藤原の4人。4位の藤原と5位の平岡との点差は僅か3.2。 ちなみに、平岡の準決勝までのポイント68.4は、「5位としては」ミューカップ史上最高である(それまでは2001年度イン東京、忍田幸夫プロの62.9)。記録アラカルトには載ることのない記録だが(笑) ※文中の牌譜を御覧になるには、Adobe Acrobat ReaderとMahjongフォントが必要となります。 |