| 2006年度ツアー第6戦・μカップイン神田観戦記 | |||||||||
| 麻将連合ツアー選手・内田慶 | |||||||||
| システム 認定プロをはじめとするシード選手と予選を勝ち上がった選手、合計32名で争われる。 ポイント持ち越しの半荘6回戦。4回戦進出16名、準決勝5回戦進出8名、決勝6回戦進出4名。 まずは決勝進出者と開始前のポイントを起親から(以下、文中敬称略)。
誰が勝っても初優勝。中郡が頭ひとつ抜け出していて、残りの3人は横並び。中郡はトップなら無条件で優勝、2着でも点差によっては優勝。残りの3人は中郡を3着以下に落としながらトップ狙いといったところか。 東1局(牌譜2※)から大きく点棒が動く。貴田のピンフドラ1高めタンヤオのリーチを受けて奥田がタンヤオドラ3のテンパイ。危険牌を引くこともなく大きな大きな4000オール。 貴田のリーチの現物待ちで更に危険牌も切ることなく、貴田がリーチなら 「とても勝ちたい大局の決勝の重要な場面でこのようなアガりをものにする」そのためにはどのようにしたらいいのだろうか。私はまだまだ勉強不足である。 その後、貴田の500・1000、奥田の1人テンパイを挟んだ東3局(牌譜3※)、貴田が2件リーチを受けて食いテンを取って奥田のリーチに3900を放銃してしまう。 奥田のリーチはデキがいいときのもの。モードに入った金子正輝氏を見ているかのよう。対して、親ではいつもより強めにいくスタイルの貴田とドラが固まっている中郡は腹をくくって突進。中郡のリーチ宣言牌を食い仕掛けてぶつかってしまう。 事実上貴田の敗着となった局だが、ポイント的なものと、奥田に対して安全牌の少なさを考慮してといったところだろうか。頭を下げて南場にかける行き方のあるのかもしれないが、ここは貴田が我を張った瞬間。涙が出そうになる。ファイナリストの選手の押し引きについて偉そうにとやかく書く気はない。後悔したか、しょうがないと思い直したかは、藪の中。 現実に点棒を払うのは貴田紘太。 次局(牌譜4※)趨勢ががらっと変わる。 奥田の早いチーテンを受けた近藤がトータルトップの中郡から11600。主役に並び立つ瞬間。 近藤のイーシャンテン取りに興味がわく。 私の第一観は 打 すぐに奥田から出たドラの 対して中郡の リャンメン2組と単独トイツ2組ある親なら、ドラではない方のトイツを外すだろうし、 (例えば なら のような形から切った 次局は奥田が貴田から2000。さらに近藤の500・1000、テンパイ料のやりとりがあった後の南3局その2(牌譜5※)に決定打が生まれる。 最初に仕掛けたのは奥田。 対して近藤は、 マージャン教室では「ソーズの形が連続していてリャンメンになりやすいから そんなことは近藤もわかっている。おそらく、ピンズによっぽど気があった(他が使っていないのでツモりやすいと思った)のだろう。伝えたいのは、この打牌をまっすぐな目で、(メニューバーのトピックスにカーソルを合わせてみてください)ノータイムであっさり決断したところ。 結果は、奥田から近藤へ8000。 誰だって自分で決断したとはいえ、手順を外すときには力が入ってしまうもの。それをさらりとやってしまう。いうほど中々できるものではない。焦燥感への勝利。見事というよりほかはない。これこそ近藤國夫の勝ち牌譜といっていいだろう。 オーラスは、奥田が残りツモ2回で逆転リーチをかけるものの、万全の流局となり、近藤の初決勝初優勝となった。 近藤は、優勝スピーチで、研究会など、鍛錬を積んだことによって優勝できたと語った。 確かに、最近ランキング戦での成績もよく、今乗っている選手の一人だ。相手の手組みや打点推理の幅が広がったものによると思う。 遅咲きのヒーローは今後どのような大輪を咲かせるのだろうか。 近藤さん、おめでとうございます。 次に僕と打つときは手加減してくださいねw
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