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忍田幸夫プロ自戦記(新世紀第11号より)
ハイライト牌譜をダウンロードして下さい
編集部から、「in仙台の自戦記を」との依頼。
私の記憶が確かならば、これまで自戦記は優勝者しか書いていないはずなのだが・・・。
2ツアー連続準優勝という、輝かしい(勝負弱い?)成績によるものなのであろうか?いや、たぶん認定プロの私がなかなか優勝できないことに対して、業を煮やしての依頼であろうが、甘んじて受けることにする。
【in神田での教訓】
先述したように、前回のin神田も準優勝で終わった。
決勝戦ではトップ目に立ち、優勝した藤原選手を追い上げるも、あと一歩届かずに涙をのんだが、この敗戦によって、戦い方を変えなければと考えるようになった。
私の目標はあくまで優勝である。それならば、準決勝および決勝のボーダーや、途中段階で1位の選手のスコアなどを気にするより、決勝まで含めた6回戦をいかに戦うか(何ポイント稼ぐか)に重点を置いた方が良いのではないのだろうか?
確かに、準決勝や決勝に残りさえすれば優勝の可能性はあるのだが、ボーダーすれすれで残っていたのでは、いくら直接対決とはいえ、条件付きのつらい戦いになる。
余裕をもって決勝戦を戦えるように、次回(in仙台)は、スコアボード上の自分の位置や他選手のスコアにはとらわれないで、5回戦までにできるだけポイントを伸ばすことを意識しようと心掛けた。
【そしてin仙台】
そのような心構えで望んだin仙台。牌勢も良く、1回戦こそ2着で終わったが、2回戦目以降は3連勝。順調に準決勝に進出。
準決勝でも好調が続き、南場に入ったときにはトップ。しかし南2局、長谷川さんの6000オールで逆転される。
そして迎えた南3局、親の私に下の手牌。
weerdfghj5577 ドラe
上家、下家に仕掛けられていることもあり、2900の出アガリでも再逆転できる点差だったので、5巡目に上家から切られた1枚目の7をポンテンにとる。
しかし、今日のこれまでの打ち方を通すならば、メンゼンで仕上げるか、もし1枚目の7をポンするなら、rwと払っていく手もあったのではと思う。
結果sでの出アガリで再逆転。だが、ポンテンの同巡に下家が手出しした5に何か引っかかるものを感じた。
イヤな予感が的中(?)してか、最終局は長谷川さんがアガり再々逆転。ポイントは上乗せできたが結局2着。
【サインを見落とす!?】
ついに決勝戦。トータルポイントは1位になっていたが、差はあまりない。ここが踏ん張りどころである。
500オール・7700と先行するも、井出プロが小刻みにアガリを重ねトップ目に。
そして運命の南3局を迎える。<ハイライト牌譜参照>
この時点でのトータルポイント(順位点込み)は、忍田123.9・井出プロ115.0・大沢選手103.3。
まず北家の井出プロからリーチ、続いて親の大沢選手から追っかけリーチが入る。その同巡、私の手牌は、
yojjjzxxccv66 ツモo
親の現物であるyを切ればテンパイだが、井出プロのリーチに対しては、本命とも言える牌である。この局をアガりきれれば、井出プロ・大沢選手のマンガンツモでも逆転されないポイントになり、また、もし井出プロに放銃しても、オーラスに再逆転可能な点差が残ると判断して、y切りでテンパイにとった。
しかし、トータルトップという立場からすれば、このyは行き過ぎだったようにも思える。
それよりも最悪なのが、次巡のeツモ切りである。yが通ったからといってeが通る保証はない、ということは言うまでもないが、大事なことは、ツモeの同巡に上家からoがツモ切りされている点である。リーチは選択肢になかったので、このoでアガりそこなったとは思わなかったが、役無しの方のo(2枚目)が切られたという事実は、「この局はあなたの出番ではありませんよ」というサインではなかったのか?
結局このサインを無視するかたちで、逡巡しながらもeをツモ切り、井出プロに5200の放銃。これでは、何のためにヤミテンに構えていたのか、まるで意味がない。
オーラス、わずか2.5P差を詰めるべく手を進めるが、案の定テンパイも入らぬうちに、決勝戦は終了した。
【最後に】
先日、スポーツ新聞で、新体操世界選手権の新女王となった、16歳のカバエワ選手のコメントを見かけた。「優勝のためには、自分を強く保つ精神力が必要」自分の年齢の半分にも満たない少女に、再確認させられた思いである。シルバーコレクター(?)で終わらぬよう、精神力を鍛え直して、これからもがんばっていきたい。
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