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藤原健自戦記(新世紀第10号より)
ハイライト牌譜をダウンロードして下さい
昨年の第6戦に優勝して以来、せっかく本戦シードをもらいながら、最下位、ブービーと恥ずかしい成績を続けてしまった。2戦とも、精神面、体調面での準備不足が要因になっているところもあったと自分では思っている。特に最下位のときに相当くやしい思いをしたにもかかわらず同じことを繰り返してしまったので、普段から人付き合いのいいほうである私も、1週間前位からは酒の誘いを断り、不健康な生活を改善すべく早寝早起きを心掛けて、付け焼き刃ではあるが、毎日野菜ジュースを飲んでみたりもした。その甲斐あってか、本戦当日をいいコンディションで迎えることができた。
1,2回戦と連続トップ。特に2回戦は、守りを主体とするタイプの自分としては珍しく大きなトップで既に+65ポイント。いつもは出だしで緊張のあまり何かミスを犯してしまうのだが、この日はそれほどでもなかった。やはり体調が万全なおかげだろう。3回戦はラスだったが、4回戦は2回戦以上の超特大トップで+100ポイントで準決へ1位通過となった。
4回戦で確信
4回戦が終了したとき、「また優勝してしまうんじゃないか」と思った。決して、「自分は強い」と天狗になっているわけではなく、牌運はもとより展開に恵まれていると感じたからなのである。4回戦は斎藤選手と同卓、彼はヒップワン(16名による負け残りトーナメントの敗者)の汚名を晴らすべく2回戦で四暗刻をツモるなどして準決進出目前であったが、プレッシャーから明らかにバランスを崩していた。そこを自分がうまく捕らえて大トップとなったわけである。ミューカップのような大会形式の麻将で勝つ為には“叩きどころ”が必要だという認識を持っているので「優勝できる」という感覚につながったのだ。優勝経験があるという「余裕」も手伝ってのことでもあるが、それが「慢心」へとはならないように心掛け、気を引き締めた。
準決勝もラス目の苦しい位置からその半荘トップ目の高見沢選手より8000点を出アガリし、2着となりさらに気を良くして決勝を迎えることができた。
決勝開始時点で2位の忍田プロと約25ポイント差、4位の高見沢選手とは約45ポイント差、トップ目だが皆にチャンスがある点差である。
前回の優勝では開局早々ハネ満を出アガリしそのまま逃げ切りと比較的楽な勝ち方だった。そのため、「次に勝つときは競る展開で勝ちたい」と思っていたので点差が詰まっていることもプレッシャーとは感じず、むしろ「楽しみだ、ワクワク」と期待感の方が強かった。観戦する側としてもちょうどおもしろい点差であっただろう。
先輩達を見下ろす
いよいよ決勝戦、起家から順に小林選手、高見沢選手、私、忍田プロでスタート。東1局、小林選手が第1打ダブ1からすかさず5ポン、「ムム、手が早そうだ」と思っているところに高見沢選手もドラの2をかぶせてくる。初っ端から激しいバトルだ。「あ〜サムサムッ営業終了〜」とこちらはさっさと手仕舞い。流局となったが2人の手牌は5のみにタンヤオのみ。「2人とも腰が軽いな、これなら安心だ」と思った。ただ、小林選手としては、いつものスタイルと言えなくもない。それよりも、しっかりとチートイツのテンパイを入れていた忍田プロの方が不気味に感じられ、「要注意人物」とインプットした。
その後大きな動きはないものの、ジワジワと点棒を減らしてラス目で迎えた南2局、親の高見沢選手が3巡目に.チー、そして13巡目にはzポン、こちらも同巡7ポンで次のテンパイ。
rtysdfghxx ポン777 ドラt
2巡後生牌の5を持ってきて少考。高見沢選手はソーズを2つ鳴いているが捨て牌から考えると手牌にはドラ含みのマンズメンツがありそう。リャンメンチーから入るくらいだから役牌があればアンコになっているだろう。とは言うものの、確信があるわけではない。先ヅケがあったとしてもどうせ2900点だからと、半分目をつぶって「エイッ」…声が掛からない。「と、通った」流局して2人テンパイ。
この局まで手が入っていなかったこともあり、ガマンして打っていたのだがここで強く押したのが良かったようで、次局が<ハイライト牌譜>である。
t、y、hと引き入れて1シャンテン、12巡目に高見沢選手がリーチ、同巡こちらもbを引いてテンパイ。
「fを引いたらドラのdを切って追っかけたる」と思っていたが、危険牌を引くことなく望外のドラツモで2000・4000。ほっと一息というところだが、やはり「要注意人物」の忍田プロが来た。南3局6巡目リーチであっさり2巡後にツモアガリ。
weyuiddhjkcvb ツモq ドラd
満貫のオヤカブリ。rツモだったらと思うと背筋が寒くなったが、なんとかトータルトップでオーラスを迎えることができた。2番手の忍田プロが親番なので多少有利ではあるが、とにかくアガれば優勝だ。
忍田プロのテンパイ連荘で迎えた南4局その2、
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まだアガってもないのに「ヤッター」と思ってしまう配牌だ。rを引いて、3巡目にrポン、立て続けにeポンで早くも4巡目に次のテンパイ。
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アガれなかったものの、忍田プロがノーテンだったので前回優勝のときと同じく流局での優勝決定となった。
「おめでとう」真っ先に祝福してくれたのは原プロだった。日頃、研究会等でお世話になっている恩返しが少しでもできたのではないかと思うと本当にうれしい。これで前回は原プロ、今回は忍田プロと2人の認定プロを破っての優勝となったわけだが、最後の砦、井出プロの撃破、また、初の20代認定プロを目標にこれからも精進していきたい。
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